静脈およびリンパ管の障害などによるリンパ浮腫を対象とします。
リンパ浮腫には大きく分けて、原発性リンパ浮腫と続発性リンパ浮腫があります。
原発性リンパ浮腫の原因
- リンパ管の形成不全(数が少ない・長さが短い)
- リンパ管の過形成(リンパ管が太すぎて弁が閉じない)
- リンパ管の無形成(リンパ管が存在しない)
- リンパ管が線維症を起こしている
- 血管系の形成異常由来(Klippel-Trenauney-Weber症候群など)
続発性リンパ浮腫の原因
- リンパ節の外科的処置による(乳がん・子宮がんなどの手術に伴うリンパ郭清)
- 放射線照射による(照射によるリンパ節や皮膚の線維化)
- 悪性腫瘍による(リンパ管・リンパ節への浸潤)
- 急性炎症(リンパ管炎・蜂窩織炎・白癬菌感染などによる)
- 静脈疾患に伴うもの(慢性静脈不全症候群など)
- 寄生虫など(フィラリア症)
- 外傷(足関節捻挫)
- その他(周期性特発性浮腫・リウマチ疾患など)